私、生きてていいですか?
昨日の「岡行政書士事務所 生活支援サポート」への相談は、愛知県に住む若いカップルからだった。
彼女の方は、母子家庭で育ったが精神的な病気を持ち、高校も中退。実家に引きこもる生活だったが、母と姉からのDVもあり、家を出て、当時付き合い始めた彼と同棲を始めたらしい。
しかし、精神的な病気は悪化し、リストカットなど何回も本気で死のうとしたということだ。ある日ナイフを取り、自分に突き刺そうとしたとき、彼が必死で止め、そのときに彼は傷を負い、仕事にも行けなくなってしまった。
彼も彼女も無収入となり、彼女の祖母が少ない年金から工面して送ってくれる僅かな仕送りだけが頼りの生活が行き詰まるのは当然のことだ。家賃を滞納し、裁判所の執行官が追い出しに来た。
こうなったのも自分が責任だと、自分を責め、二入で死のうかとも思ったが、思い直して市役所に生活保護の相談に行ったらしい。しかし、役所では「未だ若いのだから生活保護は受けられない」と言われ、途方に暮れた。
「友だち達は、みんな普通に仕事をして美味しいものを食べ、温かい部屋で家族に囲まれて幸せに暮らしているのに、私はなんだ?自己責任か?」と再び死のうかと思ったが「最後のダメ元」でネットを検索した岡行政書士事務所のサイトにたどり着いた。
「でもまだ生きていつかは自立に向けて頑張りたいので、助けてほしいです。」とメッセージを送った。直ぐに対応し、名古屋で部屋を確保し、生活保護申請も岡行政書士事務所が代理人となって行うことになった。
事務所の女性スタッフからの「希望を捨てないで生きて」という言葉が胸に染みこみ、「もう一度生きよう」と思ってくれたそうだ。
生活保護申請書を書くための聞き取りの中で、「私生きてていいのか?」という言葉を何回も聞いた。私は「国は、自治体は貴女に生きてもらう為にこそあるのだ」と応えた。
生活保護は若い人でも生活に困っていれば誰でも受けることができる。それは何も恥ずかしいことではない。普通に働いて、普通に収入があり、普通に家があり、普通に暮らしていける人ばかりなら、国も自治体も公務員も議員もいらない。困ったときにこそ役に立つのが政治と行政の役割ではないのか。
「もっと早く知り合えたかった」という彼女の言葉は私達の宝物です。「いつもあなたは一人じゃ無い」「ここがあなたのスタートライン」
昨日と違う新しい明日を作っていって欲しいものです。小さな力の小さな事務所ですが、力になりたいと言う思いだけは大きく持ちたいものです。